挨拶の達人になるための簡単な方法

挨拶の達人になるための簡単な方法

私が嫁いだこの地域は、もう仕事をリタイアした御年輩の方が多く住んでいる。ガーデニングをしたり、犬の散歩をしたり、家事をしていたり、1日のどの時間帯でもわりとよく顔を合わせる。
礼儀として当然挨拶をするのだが、どうもこれが難しい。

 

私のこれまでの感覚として、午前中ならば「おはようございます」で、昼ならば「こんにちは」、夜ならば「こんばんは」だけど、まあ昼に近い午前中だったら「おはよう」よりも「こんにちは」かなとか、夏のまだ日が高い夕方なら「こんばんは」じゃなくて「こんにちは」でいいかなとか、その時々の感じ方で挨拶をしていた。
だからと言って、相手が朝に「こんにちは」と挨拶してくれば「こんにちは」で返したし、お昼に「おはようございます」と言われても「おはようございます」で返していた。
だって挨拶は礼儀でもあるけれど、コミュニケーション手段の一つでもあると思っているから。
そう、だから「ハロー」と挨拶されたら「ハロー」で返すぐらいの気持ちでいた。

 

ところがこの地域はちょっと違う。
嫁いですぐのまだ夏の日差しの強い夕方4時のこと。庭先でお孫さんとボール遊びをしていた御近所さんに「こんにちは」と挨拶をすると、お孫さんが元気よく「こんにちは!」と返してくれたことがあった。するとそれを聞いた御近所さんは、すごい剣幕でお孫さんを叱り始めた。「今は夕方だから、こんばんはだろ!!こんにちはなんて挨拶する奴があるか!」
すぐに「こんばんは」と挨拶し直したお孫さんに申し訳なく思いながら、「ごめんなさいね。こんばんは」と挨拶を返し、逃げるように家の中に入ったのだった。
ある時は「こんにちは」と挨拶をしたら「おはようございます」と返されたり、「こんばんは」と言えば「こんにちは」と返され、気づけばすっかり挨拶恐怖症になってしまっていた。

 

そこで最近編み出した最強手段。
顔を合わせた時、まずこちらから挨拶はせず、ニッコリ笑って「どうもー」と軽く会釈をする。
するとそれに続いて相手が必ず「あら、おはようございます」だの「おや、こんにちは」だの挨拶をしてくれるので、私は言われたそれをそのまんま返すことにした。
一件落着。我ながらあっぱれ。